Arthur Rackham / Jessie Willcox Smith
The Night Before Christmas
A Visit From St. Nicholas
Clement Clarke Moore



クリスマスのまえのばん
詩:クレメント・クラーク・ムーア 訳:サンドラ
絵:アーサー・ラッカム ジェシー・ウィルコックス・スミス





 1823年12月23日、ニューヨークの新聞、センチネル誌にクリスマスの詩が掲載されました。そのタイトルは「A Visit From St. Nicholas (聖ニコラスの訪れ)」で、現在では「The Night Before Christmas (クリスマスのまえのばん)」として知られています。
 作者は神学者で文筆家のクレメント・クラーク・ムーア Clement Clarke Moore (1779-1863) で、もともとは娘のチャリティーに読ませるために書き、公表する気はなかったそうですが、友人がこの詩に感動し、内緒で新聞に投稿したそうです。
 掲載後、この詩は読者を魅了し、様々な雑誌に掲載され、後にアメリカの教科書にも採用されました。
 大きな袋にプレゼントをたくさん詰め込み、トナカイに引かせた橇に乗って、空から飛んできて、子どものいる家の煙突から入って、靴下にプレゼントを入れていくという、サンタクロースのイメージは、この詩によって生まれました。
 この詩が書かれた頃、サンタクロースはまだサンタクロースとは呼ばれておらず、原文では聖ニコラス (St. Nicholas) になっています。
 もう一つのサンタクロースのイメージ、赤の服はコカコーラ社の宣伝で使われて以降のことで、この詩ではまだ定まっていませんでした。

 この詩にジェシー・ウィルコックス・スミス(Jessie Willcox Smith, 1863-1935)とアーサー・ラッカム (Arthur Rackham, 1867-1939)が美しい挿絵をつけていますので、ぜひお楽しみください。
 ウィルコックス・スミス挿絵の絵本は1912年、ラッカムの本は1931に出ています。ウィルコックス・スミスが本を出した時、まだサンタクロースの服の色は定着しておらず、黒い毛皮を着ています。ラッカムのサンタの服は定番の赤、この違いもおもしろいです。
 


「クリスマスのまえのばん」1
MIDI : グルーバー 「きよしこの夜」
「クリスマスのまえのばん」2
MIDI : 賛美歌第94番 「久しく待ちにし」
クリスマスのまえのばん」3
MIDI : 賛美歌第2編 219番 「さやかに星はきらめき」
クリスマスのまえのばん」4
MIDI : ピアポント 「ジングル・ベル」1
クリスマスのまえのばん」5
MIDI : ピアポント 「ジングル・ベル」2
クリスマスのまえのばん」6
MIDI : 「ホワイト・クリスマス」
クリスマスのまえのばん」7
MIDI : 「おめでとうクリスマス」
クリスマスのまえのばん」8
MIDI : 「ママがサンタにキスをした」
クリスマスのまえのばん」9
MIDI : 「サンタが町にやってくる」
クリスマスのまえのばん」10
MIDI : 「そりすべり」
クリスマスのまえのばん」11
MIDI : 賛美歌第二編129番 「ひいらぎ飾ろう」
クリスマスのまえのばん」12
MIDI : 賛美歌112番 「諸人こぞりて」


Santa Claus
Father Christmas
MIDI : 賛美歌103番 「牧人ひつじを」






 
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