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ルイ・イカール 「椿姫」
Louis Icart, La Dame aux Camélias, 1927.
ラウル もう 暗闇の世界の話をするのはやめよう 目を見開くような 恐ろしいことは忘れるんだ 僕がここにいるよ 誰にも君を傷つけさせない 僕の言葉で 君を暖めて、癒してあげよう 僕が君を自由にしてあげよう 陽の光で 君の涙を乾かそう 僕がここにいるよ 君と共に 君の傍に 君を守り 導くために クリスティーヌ 目覚めている時はずっと 私を愛していると言って 私をときめかせてほしいの 輝く夏の話で 今も これからもずっと 私が必要だと言って 約束してほしいの 真実だけしか語らないとと それが私の望むすべて ラウル 僕が君の守り手になろう 僕が君を照らす光になろう 君は安全だよ 誰にも君を見つけられない 君が怖がったことは はるか彼方へ過ぎ去った クリスティーヌ 私が望むのは 自由と夜の来ない世界 そして あなたがいつも私の傍にいて 私を包み込み 隠してくれる ラウル それなら 言っておくれ 僕と共に分かち合うと ただ一つの愛を 一度きりの人生を 僕が君を孤独から救い出してあげよう 言っておくれ 僕が必要だと ここに 君の傍らに 君がどこへ行こうと 僕もついて行こう クリスティーヌ それが僕の望む全て クリスティーヌ 言ってほしいの 私と共に分かち合うと ただ一つの愛を 一度きりの人生を その一言で 私はあなたについていくわ 二人 共に分かち合おう 巡り来る日々を 巡り来る夜 巡り来る朝を クリスティーヌ 愛していると言って ラウル 知ってるじゃないか 二人 私を(僕を)愛して それが私の(僕の)望む全て あなたの(君の)行くところなら どこへでも ついていく 愛してほしい それが私の(僕の)望む全て クリスティーヌ もう行かないと きっとみんな 私を探し始めるわ 待っていてね ラウル! ラウル クリスティーヌ 愛してる クリスティーヌ とびきりの馬車を呼んで 出口で待っていて ラウル すぐに僕のところへ戻っておいで クリスティーヌ あなたが私を守って 導いてくれるのね ファントム お前には私の音楽を与えた お前の歌声に 翼を与えた そして これがその返礼なのか 私を拒み 裏切った あの男がお前に恋したのも無理はない お前の歌声を聴いてしまったのだから クリスティーヌ・・・ クリスティーヌ・・・ ラウル・クリスティーヌ (遠方より) 言ってほしい 私と(僕と)共に分かち合うと ただ一つの愛を 一度きりの人生を その一言で 私は(僕は) あなたに(君に)ついていく 共に分かち合おう 巡り来る日々を 巡り来る夜 巡り来る朝を ファントム お前たちは呪うだろう このファントムの望みを すべて踏みにじった 今日というこの日を! |